麻生区 はるひ野 若葉台 稲城市 婦人科専門医 いばらきレディースクリニック

215-0036

川崎市麻生区はるひ野4-4-1

はるひ野メディカルヴィレッジ C棟2F

症状から考えられる婦人科疾患

Ibaraki Ladies' Clinic

5)外陰部の痒み、痛み、不快感

 痒みや痛みを伴う外陰炎で一番多いものは「カンジダ」による炎症です。

カンジダとは真菌(カビ)の一種で、ヨーグルトやチーズの粕のような帯下と痒みが主症状です。

体の抵抗力が落ちた時や、抗生物質などの薬をたくさん飲んだ時、妊娠中や糖尿病の患者さんなどに炎症をおこし

やすく、また、ステロイドホルモンの入った薬は感染を悪化させます。治療は抗真菌剤の膣坐薬やクリームなどの局所療法が主体です。

 

黄色く泡立つような帯下と痒みは「トリコモナス」による炎症の特徴です。トリコモナスは原虫とよばれる微生物で、性行為感染の病原体として重要ですが、性行為以外の経路で感染することもあります。治療法は駆虫剤の膣坐薬や内服薬などです。

 外陰部に激しい痛みを伴う炎症としては「性器ヘルペス」が重要です。これは「単純ヘルペスウイルス」というウイルスによっておこる性行為感染症のひとつで、外陰部に浅い潰瘍が多発し、しばしば歩行不能になるほどの激しい痛みをおこします。抗ウイルス薬の内服や点滴が、治癒を早めるために有効です。

 

 尖形コンジローマ 外陰部に小さな「イボ」が多発する病気に「尖形(尖圭)コンジローマ」という疾患があります。これは「ヒト乳頭腫ウイルス」というウイルスによっておこる性行為感染症です。治療は外科的にイボを切除する方法が主体ですが、補助的に塗り薬を使用することもあります。

 膣の口付近に腫れ物が出来た時は「バルトリン腺嚢腫(膿瘍)」が考えられます。バルトリン腺とは、膣の入り口(両脇)に左右ひとつずつ存在する粘液の分泌腺ですが、この開口部が炎症などで詰まってしまった場合に、ここに粘液の溜まった袋が出来ます。これがバルトリン腺嚢腫です。膿が溜まるとバルトリン腺膿瘍とよばれ、強い痛みが生じます。バルトリン腺嚢腫(膿瘍)の治療のためには、溜まった粘液や膿を抜かねばなりません。太い注射針などを使って内容物を穿刺したり、「造袋術」という手術をしたりします。造袋術とは「バルトリン腺の袋と皮膚の間に粘液の抜ける孔を作る手術」で、通常局所麻酔の外来手術で可能です。

閉経後の女性では、しばしば頑固な外陰部不快感(乾燥感、帯下、傷みやかゆみ)などがおこることがあります。その多くは 老人性(萎縮性)膣炎・外陰炎といって、女性ホルモンの低下による症状です。この場合は女性ホルモン剤の膣座薬や内服薬などが効果的です。また炎症とは別に、老化現象にともなう皮膚の萎縮乾燥は、かゆみなどの原因となります。この場合は保湿作用のある外用薬の塗布が有効です。

 

 こうした病気以外にも、外陰部は様々な細菌の感染などで「膿瘍」(いわゆる『おでき』)が出来やすい場所です。また脂肪や線維などで出来た良性の腫瘍もしばしば見られるものです。

症状から考えられる婦人科疾患

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4.帯下(おりもの)